■ リスキリングとは？
──いま話題の「学び直し」
「リスキリング（Reskilling）」という言葉を聞いたことがありますか？
これは、従業員が今の業務とは異なる仕事や役割を担うために、
新たなスキルを身につける取り組みのことです。
最近では、ニュースや経済誌などでも頻繁に取り上げられるようになり、
国（経済産業省）も「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」として
企業向けの支援を行っています。
特に変化の激しい時代において、企業が競争力を維持するには、
「人材のスキルをアップデートし続けること」が重要視されるようになっています。
■ なぜ今、リスキリングが必要なのか？
最大の理由は「技術革新と働き方の変化」です。
たとえば、AIやロボットの進化によって、今まで人がしていた仕事の一部が
自動化されつつあります。
一方で、AIではできない「創造的な仕事」や「デジタル技術を活用する仕事」
が増えているのです。
つまり、仕事の中身が大きく入れ替わってきているということ。
そしてこの変化に対応できなければ、どんなに真面目で優秀な人材でも
「職場で求められる力」とのズレが生まれてしまいます。
特に中小企業では、「採用が難しい」「社内に教育の仕組みがない」
といった事情から、今いる社員を育てる＝内製化が鍵を握ります。
その解決策として、「リスキリング」は非常に有効です。
■ どんなスキルを身につければよいのか？
リスキリングで必要とされるスキルは業種によって異なりますが、
現在注目されているのは以下のような分野です：
◎ IT・デジタルスキル
・Excelのマクロ、RPA（業務自動化）
・Web会議ツールやチャットツールの活用
・Google Workspace、ChatGPTなどAIツールの操作
・ITパスポート、基本情報技術者の取得
◎ データ・マーケティング
・データ分析（Googleアナリティクスなど）
・SNS運用、Web広告の理解
・顧客管理ツール（CRM）の活用方法
◎ コミュニケーション・マネジメント
・オンラインでの顧客対応
・チームマネジメント、リーダーシップ研修
・ファシリテーション、1on1のスキル
「難しそう…」と思うかもしれませんが、
大切なのは実務に直結する「できること」を少しずつ増やすことです。
資格取得ではなく、現場で役立つことを軸に考えると導入しやすくなります。
リスキリングで多能工化を実現！──変化に強い“しなやかな組織”へ
■ 多能工化ってなに？
「多能工化」とは、社員が複数の業務や工程を担当できるようになること。
「マルチスキル化」といわれることもあります。
工場などの現場だけでなく、オフィス業務でも広く使われる考え方で、
「一人が一つの仕事しかできない」状態をなくし、
柔軟で強い組織をつくるための重要な取り組みです。
たとえば、
・営業も見積作成ができる
・経理も給与計算ができる
・総務もSNS発信ができる など
社員一人ひとりが「自分の専門＋α」のスキルを持つことで、
業務のカバー力・対応力が一気に高まります。
■ 多能工化のメリットは絶大
① 業務の属人化を防ぐ
1人しかできない業務がなくなり、誰かが休んでも他の人がカバーできる体制に。
② 業務が“見える化”され、標準化が進む
複数人で共有する前提で業務を見直すため、手順や仕組みが整理されます。
③ 業務の偏り・負担の不公平が減る
特定の人に負担が集中せず、チーム全体でバランスよく仕事が回せるように。
④ 社員の意欲・視野が広がる
「自分の可能性が広がる」「会社に必要とされている」という実感が、
やる気につながります。
■ まとめ：
未来をつくるのは「人」である
中小企業にとって「属人化」は大きなリスクです。
一部の社員にしかできない仕事がある、誰が何をどこまでできるのか
把握できていない──そんな状況では、急な退職や休職が会社の大きな
ダメージにつながります。
人材が変われば、会社も変わります。
今いる社員が“今の延長線ではない新しい未来”を担えるようになる。
それがリスキリングの本質です。
中小企業にとっては「教育なんて難しい」「そんな余裕はない」と思われがちですが、
小さくてもいい。「1人から」「1テーマから」始めてみてはいかがでしょうか。
変化の時代に生き残る中小企業は、
柔軟でしなやかな働き方ができる組織を持っています。
社内に変化と成長の文化が生まれれば、それは大きな財産になります。
その鍵が「リスキリング × 多能工化」。
今こそ、一歩踏み出してみませんか？
「学びが成果につながる」組織づくりへ、リスキリングをはじめてみませんか？
多能工化＝「一人ひとりのキャリア開発」
多能工化は、単に効率化のための手段ではありません。
社員一人ひとりが「できることを増やし、評価され、報われる」
──そんな成長実感を得られることが、
定着率向上やモチベーション維持につながります。
マイジョブアプリで仕事の多能工化を実現
～属人化からの脱却と、社員の成長を可視化する仕組み～
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