
目立たない日々の成長が、組織全体を底上げする
「普通の社員」とは明確な定義があるわけではありませんが、
係長・課長・部長などの役職についていない、一般職の社員。
特別に優秀でもなく、著しく問題があるわけでもない。
真面目に出勤し、与えられた業務をこなす。
といった社員の方に 使うことが多いのではないでしょうか?
企業経営において、「特別な人材」の存在は確かに魅力的です。
圧倒的な成果を出す営業マン。
プロジェクトを引っ張るリーダー。
革新的なアイデアを生む企画担当。
こうした人材は会社の成長を一気に押し上げることもあります。
しかし、それは全社員のほんの一部です。
会社を毎日動かしているのは、多くの「普通の社員」たち。
特別なスキルがあるわけではなく、表彰されることも少ないけれど、
日々の業務を誠実にこなしている、そんな人たちです。
この“普通の社員”の生産性が上がったら、どうなるでしょうか?
「普通の社員」が変わると、全体が変わる
たとえば、こんな変化があったとします。
・書類のミスが月10件から2件に減った
・お客様への返信スピードが1日かかっていたのが、 数時間で返せるようになった
・報告・相談が早まり、トラブルが未然に防げた
・言われたことだけでなく、「次に何が必要か」を考えて行動できるようになった
どれも劇的な変化ではありませんが、こうした“ちょっとした改善”が積み重なることで、
部署全体、会社全体のパフォーマンスは確実に向上します。
組織の7割を占める“普通層”こそ最大の伸びしろ
組織の中には「ハイパフォーマー層(上位10~15%)」
「ミドルパフォーマー層(中間層)」
「ローパフォーマー層(課題がある層)」が存在しますが、
実は最も人数が多いのは“普通の社員”が属するミドル層です。
この層が1割でも生産性を高めれば、会社の売上や利益、
社内の雰囲気は確実に変わっていきます。
逆に言えば、この層が停滞していると、
いくら一部のエースが活躍しても、組織は安定しません。
普通の社員が伸びる組織は、再現性がある
突出したエースは再現が難しい存在です。
属人化も起こりやすく、退職などで大きな痛手になるリスクもあります。
一方、「普通の社員」が着実に伸びている会社は、
次のような特徴を持っています。
・教育制度やOJTが整っている
・業務の標準化・見える化が進んでいる
・「前よりできるようになったこと」に目を向けて、適切に評価している
・小さな成功を積み重ねることに価値を置いている
つまり、
「誰でも、一定のプロセスを踏めば成長できる」
という“再現性”があるのです。
これは組織の持続的成長にとって、非常に大きな強みです。
成長実感が、社員のやる気と定着率を高める
人は、給料や役職だけで動くわけではありません。
「成長できている」「自分が会社に貢献している」
「少しずつでも認められている」
という実感が、働くモチベーションを大きく高めます。
成長実感のない職場では、社員はやがて“惰性”で働き始め、
転職を考えるようになります。
逆に、小さな成長に気づき、そこに価値を置ける職場は、
社員の定着率が高くなり、離職コストも抑えられます。
経営者や管理職がすべきことは?
「普通の社員を伸ばす」という視点を持つために、
まず以下のような環境づくりが大切です。
✅ 1. 仕事内容を可視化する
誰が・どのような業務をしているのかが見えないと、
改善ポイントも成長も評価できません。
業務日報や「マイジョブアプリ」のようなツールを活用して、
仕事の棚卸しをしましょう。

マイジョブアプリとは
▼▼ https://kimetarou.com/myjob/
✅ 2. 小さな変化に目を向ける
「前よりできるようになった」ことを、
日々の中で拾い上げる文化をつくることが重要です。
ほんの少しのフィードバックが、次の一歩のエネルギーになります。
✅ 3. 一律の評価でなく、“手当化”など個別に応じた報酬設計を
社員の成長や貢献が報酬にも反映される仕組みがあれば、
社員も主体的に行動しやすくなります。
最後に:
会社の本当の強さとは?
「特別な社員」だけでは組織は成り立ちません。
創造性や突破力があっても、
基盤を支える人がいなければ継続性がありません。
一方で「普通の社員」も、適切な環境とサポートがあれば、
特別な存在へと成長していく可能性を秘めています。
会社の本当の強さは、「特別な人がいるかどうか」ではなく、
「普通の社員がどれだけ成長しているか」
「それを支える仕組みがあるかどうか」です。
地味で目立たない変化こそが、会社の土台を強くします。
特別ではない、でも確かに成長している。
そんな社員が増えていくことこそ、企業の未来を支える最強の戦略です。