「人事評価をすれば社員のやる気を失う?!」

給与設計学

中小零細企業において、人事評価制度は社員のモチベーションを高めるために
導入されることが多いです。
しかし、逆に社員のやる気を失わせる結果になることも少なくありません。
以下では、その理由について考察します。

  1. 評価基準の曖昧さ
    中小零細企業では、リソースや人員が限られているため、人事評価の基準が
    明確でないことがあります。
    社員は、何を基準に評価されているのかがわからず、不公平感や不安を感じる
    ことが多く、それがやる気を削ぐ要因になります。
  2. 評価者の主観による偏り
    評価者が一人の上司に限られることが多い中小企業では、
    評価が主観的になりやすくなります。
    評価の公平性が欠けることで、社員は「どんなに頑張っても評価されない」と感じ、
    モチベーションを失うことがあります。
  3. 評価と報酬のミスマッチ
    評価が必ずしも報酬や昇進に直結しない場合、社員は努力する
    インセンティブを失います。
    特に中小零細企業では、経済的な理由から高評価でも給与が上がらない
    ケースも多く、それが社員の不満を招きます。
  4. 過度な競争意識の促進
    人事評価が社員間の競争を激化させると、協力よりも個人主義が強まります。
    結果的に職場のチームワークが低下し、社員は孤立感を感じることが多くなり、
    モチベーションが低下することがあります。
  5. フィードバック不足
    評価後に適切なフィードバックがない場合、社員は自身の成長ポイントを
    把握できず、改善の意欲を失います。
    フィードバックが「どうすればもっと評価が上がるか」に繋がらない場合、
    評価の意味が薄れてしまいます。

結論


公務員や大企業などで、人材が豊富でかつ新入社員も中途社員募集も苦労しない
職場であれば、人事評価は人事部という専門部門を置く意味も意義もあるでしょう。
しかし中小零細企業ではどうでしょうか。

中小零細企業における人事評価制度は、その運用方法次第で
社員のモチベーションを上げることも、逆に下げることもあります。

透明性と公平性を持った評価基準の整備や、フィードバックを重視した制度を
導入することが、社員のやる気を維持し向上させるために重要です。

弊社は「仕事こそが人を成長させる」と考えています。
大企業のように仕事ができるようになってから仕事はさせるという流暢なことを
中小零細企業は言ってられません。
出来なくても先輩に教えてもらいながら仕事をこなしていく。

一人が何役もこなさなければならないような中小企業ではまず
仕事ができるかどうかです。

即戦力が明日の飯の種なのです。


だから、仕事を評価することが人格評価より優先されなければなりません。
そうしないと生き残っていけないのが中小零細企業なのです。

よく人事評価にある人の内面を評価する項目(責任感・協調性など)は
全て仕事で育つと私は考えています。
人の内面を評価することは評価する側もされる側も非常に負担が大きいのでは
ないでしょうか。

だからこそ、その仕事(業務)で評価をして給与に紐づけることが社員の
やる気を維持し向上させるために重要です。

中小零細企業の仕事を評価し、生き残るための力となるべく
「給与設計Pro」は開発されました。


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