労働力人口が減少していくこれからの時代、パート社員もますます貴重な労働力となります。
パート社員が喜んで働きたい、安心して働きたいと思ってもらえる仕組みづくりが鍵になってくるのです。
『給与設計PRO』では、正社員とパート社員(非正規社員・契約社員・アルバイト)の
給与の違いを単に、賞与が有るか、無いかと考えています。
つまりフルタイムで働くパート社員は、
賞与を除いた正社員と同じ給与額になります。
したがって、正社員からパート、パート社員から正社員になっても、
時間単価(時給額)は同じになります。
これまで、パート社員の仕事は一般的に正社員から指示された仕事を時間内で達成する
といった単純作業が主で、正社員の補助的な役割だと思われてきました。
しかしながら最近は、職種によっては正社員が僅かでパート社員が大半というような
職場も見られるようになりました。
そうなると、パート社員も職務における階層が必要になり、
内容も単純作業から複雑な判断業務へと拡大してきます。
パート社員も長期になると正社員と同じ仕事をこなし、
権限や責任を持つようになったりしてきます。
パート社員は様々な事情により、正社員と同じような就労条件では働けない、
または働かない理由があります。
また雇用者側も、直ぐには正社員として採用することが出来ない事情があったりもします。
そのような場合でも、やる気を引き出しながら成果を期待し仕事をしてもらうためには、
しっかりとした指針と評価が必要です。
パートタイム労働法では、正社員と同等の職務をこなし、
または時間は短くても長期就労になっている方などに対して、
有給休暇や福利厚生なども義務づけられ正社員との格差解消も徐々に行なわれています。
このようなことも考慮して、『給与設計PRO』では、
パート社員がフルタイムで働いたと仮定して正社員と同じ基準の手当を設定し評価することで、
正社員との整合性と公平性(同一価値労働同一賃金)を担保しています。
ソフトでは、正社員は常に就業規則上の就労時間によって
時間給が自動計算で把握されます。
同じようにパート社員もフルタイム換算で時間給を計算することで
同じ基準で基本給や仕事給の手当や評価を行い
時給を決めることが出来ます。
たとえば、1,000円の時給の中身が、
基本給(年齢給+経験給)700円、
仕事給(資格給+職務給+インセンティブ給)300円
と言ったイメージになり、
時給の内訳が意味づけされます。
このことは、正社員とパート社員の公平性だけでなく、パート社員間の公平性も担保します。
また、一度退職した社員を再雇用したり、休職中のパート社員が職場復帰しても
既存社員との整合性が損なわれないということです。
正社員もパート社員も基準が同じであれば、同じ時給(単価)となり、
働いた時間の差が金額の差ということになります。
『給与設計PRO』で算出された時給額が、御社の現在採用している時給額を上回る場合もありますが、
整合性を保つうえでの参考にして頂ければと思います。
以上のことから、フルタイムのパート社員と賞与の無い正社員では給与額においては同じになります。
したがって、『給与設計PRO』での正社員とパート社員の給与の違いは
基本給に対する賞与が有るか、無いかだけの差ということになります。
もちろん、パート社員であっても仕事給賞与を支給することはできます。